5/10、アニコムホールディングス(8715)の株価が前日比で17%下落しました。
5/9 16:00に発表された、2017年3月期決算短信の影響と考えられます。
同社は先月、2017年3月度の月次データを公表しました。
そこには、保険契約件数が増加したと記載されており、2017年3月期の売上高が増加すると見込んだ投資家の買いが入っていました。
そのため、昨日までは2,500円付近を維持していたのです。
そして迎えた決算発表。
2017年3月期は、我々投資家の読み通り増収増益。
ええやん。
なので、決算発表明けの5/10は、買いが入って株価も上がるだろうと思っていました。
しかし、予想に反して株価は下落…。
なぜか…。
それは、2018年3月期の予想で経常利益が前年比-28%となると書かれていたからです。
いや、これ見落としてたわ…。
という時点でまだまだだということでしょうね。
しっかりと来期予想まで見てなかった点は反省すべきところですが、いまはなぜ来期に経常利益がマイナス成長になってしまうのかを考えるべきだと思います。
下にまとめてみました。
【アニコムの2018年3月期決算で経常利益がマイナス成長する予想となる理由】
○保険契約件数の増加
アニコムホールディングスは、ペット保険を販売する会社です。
保険会社の売上を要素分解すると、
売上=保険料×保険契約件数
となるので、売上を伸ばすには保険料を上げるか、保険契約件数を増やすかする必要があります。
同社は2019年3月期までの中期経営計画で、国内のペット2,000万頭に対して保険を販売することを目標にしています。
2016年3月期時点での保険契約件数は60万件であり、年間5万件ずつ増えていると発表されていますから、2017年3月期の保険契約件数は65万件程度と推測されます。
65万件は、国内のペット数の3.25%ですから、2019年までに2,000万件獲得を達成するには、相当ゴリゴリに販売しないとキツそうだと推測されます。
アニコムにとって、保険事業は事業の柱ですから、保険契約件数を増やすことが優先課題と捉えているようです。
保険契約件数を増加させようとすると何が起きるか、考えてみましょう。
保険契約件数を増やすために販促活動をおこなえば、宣伝費用はもちろん販売までに掛かる人件費などのコストも増大します。
これらのコストは販管費として計上されます。
保険は代理店を通して販売(アニコムの場合は動物病院やペットショップなど)されます。
そのため、販売チャネルへの手数料を支払わなければなりません。
この費用は、保険引受費用として計上されます。
また、保険会社は、集めた保険金を使って有価証券などで資産運用をおこないます。
運用の結果プラスになればよいですが、マイナスになることもあります。
これらは、有価証券評価損、有価証券売却損、為替差損などとして、保険引受費用に計上されるのです。
(出所 : アニコムホールディングス中期経営計画)
上の図を見てください。
これは、アニコムホールディングスの中期経営計画に書かれていた、損益計算書です。
さきほど出てきた「保険引受費用」や「販管費」は、経常費用としてまとめられていることがわかります。
ここで経常利益を見てみましょう。
経常利益=経常収益-経常費用
ですから、保険引受費用や販管費の増加で経常費用が増えると、経常利益が圧迫されてしまいます。
2018年3月期の経常利益マイナス成長には、こういった背景が存在すると思われます。
自分はどう行動するか?
以上、経常利益マイナス成長について考えてみましたが、保険契約件数増加のためのマイナス成長であれば、会社自体に問題があるわけではありません。
あくまで一過性の減益。
将来の利益のための減益。
であるならば、株価は今後も上がり続けるはずです。
2,500円から2,000円の水準に株価が下がっているいまは、買い増しするチャンスと言えるでしょう。
ということで、5/10の夜に10株だけ買い増ししてみました。
中長期で見れば上昇するであろうアニコム。
こうやって買い増ししながら長期で持ち続けていきたいと思います。
名古屋ではたらく私大生の株式投資日記
株式投資の紹介サイトを運営するベンチャー企業で、ライターと企業分析をしている大学生です。日々のニュースや株式投資で学んだことを“同年代の人たちに向けてわかりやすく要約”しています。
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